サルでもわかるスケーラビリティ

スケーラビリティの概要

スケーラビリティ（scalability）とは、あるシステムやサービスが、より多くのトラフィックや利用者数、またはより大量のデータや処理量を扱う能力を指します。特に、インターネット上のサービスや分散システムにおいては、スケーラビリティが非常に重要な要素となっています。

スケーラビリティは、大きく分けて以下の3つに分類されます。

垂直スケーリング垂直スケーリング（vertical scaling）とは、単一のマシンによる処理能力の向上を図る方法です。CPUやメモリ、ストレージなどのハードウェアをアップグレードすることで、より高速な処理が可能になります。しかし、限界があるため、より高度なスケーラビリティが必要とされる場合には、垂直スケーリングだけでは不十分となることがあります。
水平スケーリング水平スケーリング（horizontal scaling）とは、複数のマシンを使って処理能力を向上させる方法です。複数のマシンに処理を分散させることで、トラフィックやデータ量の増加にも対応できるため、より高度なスケーラビリティを実現することができます。
ニアリアルタイム処理ニアリアルタイム処理（real-time processing）とは、データの収集や処理をできるだけ短い時間で行うことを指します。例えば、ビッグデータの解析やIoT（Internet of Things）のように、リアルタイムにデータを収集し、分析する必要がある場合に有効な手法です。しかし、膨大な量のデータを処理するためには、高度なスケーラビリティが求められます。